マジメに働くのがバカらしい?-「フリーライダー」感想

フリーライダー

職場や家庭で、「私、何となくソンしている気がするんだよね」という不満を感じたことはありませんか? ソンしているという思いは、逆にいうとトクしている人がいるということ。それが、「フリーライダー」です。
私自身も、上司や先輩が数時間におよぶオサボリやパワハラをしていること、さらに職場がそれを黙認していることから、マジメに働くのがバカらしくなった時期がありました。この本には、そんな昔の私への、ひとつの答えが書かれていました。
(しかし、今はそうではありません。別の解決法を見つけました^^ それはこの記事後半で述べています)

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職場にうずまく不満

 フリーライダー。ただのり社員。「自分は楽をしておいて、他人の努力や善意の恩恵にあずかっている人」のことです。
 指示するだけ。あるいは他人のやっていることを評論するばかりで、自分は動こうとしない。
(p14)

最近、現場で話を聞くと、このフリーライダー問題で強いストレスを感じている人が非常にふえていることに気づかされます。
(p3)

「どうしてあんな人が評価されているの?」「どうしてあんな人が高い給料をもらえているの?」
思っているけど決して口には出せないこれらの不満。このような感情を、著者は「サイレント・コンプレイン(静かなる不満)」と表現しています。それは、時として高ストレスやモチベーション低下の要因にもなっています。

「サイレント・コンプレイン」とは、的確な表現ですね。最近、職場でのパワハラやうつ病も話題になっていますが、元をたどると、この不満の過剰な蓄積に行き着くのかもしれません。たまった不満はどこかで発散させないと、心身のバランスが危うくなります。私自身の経験では、サイレント・コンプレインのはけ口が、外部に向かうとパワハラなど他者を攻撃する要因になり、逆に内部に向かうと自己否定やうつ病など要因になるのでは、と想像しています。

「サイレント・コンプレイン」の原因を作っているフリーライダー。彼らが職場に与える影響は多岐にわたります。

フリーライダーが職場に与える七つの悪影響 (p23-36)

1.労働負荷の増加  2.精神負荷の増加  3.会社や上司への信頼低下
4.不機嫌な職場化  5.品質や顧客満足の低下
6.本部と現場の対立  7.フリーライダーの孤立

1と2は、フリーライダーにより、他の人の仕事や負担が増やされることで発生します。3、4は、フリーライダーの割りを食った人の不満の矛先が上司や職場に向いたり、5はフリーライダーが仕事の質を低下させるために起こります。6は本部と現場との業務にギャップが大きいこと、7はフリーライダーが「フリーライダーである自分」を認識できないことが原因です。

私の経験では、1から5は密接に関連しています。発生順でいくと、1&2→3→4→5という感じでしょうか。これはまた、フリーライダーとそれに伴うサイレント・コンプトンのはけ口が移っていく様を表しているようにも思えます。心にくすぶった不満は、とどまることを知らず、外部に向けてどんどん広がっていきます。放置すると、最悪、顧客の信用を失うでしょう。

上司がフリーライダーだと職場は崩壊する

一部のフリーライダーのために、やる気のある人までフリーライダーになってしまうこと、これがフリーライダー問題を深刻にさせている大きな理由です。
(p89-90)

上司がフリーライダーだと、フリーライダーによる悪影響から逃れる術はありません。
私も、ある時先輩にこう言われました。

「上司もサボってるんだし、俺達もうまくやろう」

うまくやることは、言うまでもなくサボリです。これは、フリーライダーの悪影響が伝染していく心理を、まざまざと表している言葉ではないでしょうか。おサボりが上司から先輩、そして私へと広がっていきました。

ちなみに、私の職場ではこのような構図になっています。

上司がフリーライダーだと職場は崩壊する

たしかに、自分だけ損、と考えると、まじめにやっているのがばからしくなり、フリーライダー化する誘惑に心揺らぐかもしれません。しかし、冷静に考えてみてはいかがでしょうか。一人ひとりが、自分だけ損をしたくない、と考えて誘惑に乗ってしまうことが、実は「全員負け」という状況をつくり出してしまうのです。
(p173)

私の職場は、まさに「全員負け」ですね。経済状況が良くない現在、今の職場が、今後続かなくなる可能性も視野に入れながら、以下の対策を実践しています。

フリーライダー化しないポイント

①「成長意識を忘れない」
②「巻き込まれ力を高める」
③「おもしろがり力で近寄ってみる」
④「常に感謝の気持を忘れない」
(略)
一人ひとりの意識がフリーライダー問題に歯止めをかけます。短期的な利得を追求するあまり、長期的な利得を失ったり、見失ったりしないようにしてください。
(p227,228)

著者は、この4つの行動を心がけることで、ポジティブな機会や人間関係も引き寄せることができる、と述べています。確かに、これらが実践できれば、より多くのチャンスや機会をキャッチできそうですね! 

今や大企業でもリストラや倒産が相次ぐ時代。フリーライダーが存在したり、パワハラが起こっている職場は、正直、いつ崩壊するか分かりません。私も過去に組織が無くなる様を見た事がありますが、意思決定から解散までは、ほんの1年でした。また、最近、解雇規制の緩和が検討されたり、年金受給年齢が引き上げられるなど、労働者がどんどん不利になっています。そんななか、自分の収入をひとつの会社に頼っているのは、リスクが高いと言えます。急に転勤やリストラを命じられるかもしれません。

私は、終身雇用が難しくなり、ブラック企業やハラスメントが問題となっている今は、たとえ社員であっても、複数の収入源を確保し、経済面・精神面ともに、リスクを分散させる生き方が必要だと考えます。収入源が会社ひとつの場合は、生活をしていくために、会社や上司の理不尽な行為にも時には耐えなければならず、サイレント・コンプレインも蓄積されていきます。一方、会社の給料以外にもそれなりの収入があれば、「いざとなれば辞める」という保険や自信につながり、会社の理不尽な行為に声もあげやすくなります。

冒頭で述べた、私の解決法は、まさにこの「複業」です。著者が述べる上の4つの心がけは、ポジティブな機会や人間関係を引き寄せることから、複業のキッカケを作る大切な心構えでもあるといえます

haniwaのヒトコト

私の職場の状況と重なる部分が多く、とても興味深く読めました。現状に甘んじず、ポジティブに行動してみようと思います。

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コメント

  1. わら人形 より:

    調剤薬局で事務員やってます。
    一包化という薬の調剤を薬剤師並みに完璧さを求められてやっています。
    法律では禁止されています。幹部、上司、薬剤師は皆
    『国は明確に禁止していないからグレー。何かあったら薬剤師の責任だから大丈夫』といいます。もし、事故があれば、犯罪者だし、
    薬剤師は保険に加入していますが
    私は加入していないので
    民事になり賠償責任が問われれば
    莫大な賠償金を払わなければなりません。

    保健所に注意を受けたにもかかわらず、会社幹部が
    グレーだから、と保健所に言い訳していました。

    私のお局も、幅を利かせています。
    わざとらしいくらいに丁寧に接すると、喜んでいます。

    辞めたい&復讐したいです

  2. haniwa より:

    山本さん、こんにちわ~!
    心身が蝕まれるような職場とは早めにオサラバ^^ 素敵な決断ですね♪

  3. 山本さん より:

    今の職場をものがたっています。

    気持ちが楽になりました。

    最後までのまれてはないのですが、いずれこうなるだろうという未来がみえました。

    なので、ここまできたら身をひく決心ができました。