私の勤務先が赤字を脱却できない組織的要因3つ

以前、実録! 赤字に転落した会社の悪習!という記事で、赤字に転落した勤務先の悪習を箇条書きで紹介しましたが、今回は、そのなかでも特にクリティカルだと感じた事例について、もう少し掘り下げて書いてみます。

悪習1.社長の影が薄い

イキナリですが、私の勤務先では、数年前に社長が交代しました。ところが、この社長は、支社に足を運ばないばかりか、支社メンバーに直接メールや電話を送る事も、これまで一切ありません。社長就任の挨拶文ですら、本社のどこかの部署から数日遅れで味気ない転送メールが送られてきたのみです。

社員が数百人,数千人の会社なら、この対応はまだ理解できます。しかし、私の勤務先の社員は数十人。社長にその気があれば、社員全員に直接メールを送れる人数です。

数日遅れの転送メールで届いた社長就任挨拶文には、「この会社を好きになってもらいたい」という趣旨の内容が綴られていました。しかし、社員にメールひとつすら送らない社長が率いる会社、社長挨拶文が即日ではなく数日遅れで届く会社、つまり、社長のポリシーや思考が分からない・伝えようとしない会社を、社員として好きになれるかと問われたら、正直、難しいですねぇ。

そもそも、支社にとって、社長の影が薄すぎます。社長交代数カ月後に、支社メンバーの1人が放った一言「そういえば、ウチの社長って代わったんだっけ? 名前何だっけ」が、全てを表しています。「好きの反対は無関心」とは、まさにこの事。知らない人を好きになる事はありえません。

ちなみに、社長からの何かしらの連絡は、この後、転送メールでさえ一切送られてきていません。

改善案:社員に会社を好きになってもらいたいなら、まずは、社員に覚えてもらえる(=ビジョンを語る、社員との接点を作る)社長になりましょう

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悪習2.業績低下の原因を突き止めずに対処療法ばかり行う

業績が低下すると希望退職者募集やリストラを行いがちですが、業績低下の原因を掴めていないにも関わらず人減らしを行うと、会社の寿命を自ら縮めます。人員整理では、経費削減の対処療法にとどまり、業績低下の原因そのものは解決できないためです。

このような対処をしてしまうと、転職先を見つけやすい有能なメンバーから辞めていき、残ったメンバーも士気が低下したり、「この会社は長くないかもねぇ」と気づいたメンバーは複業に勤しんだりします。これにより、ますます業績低下の原因究明が遠ざかり、会社は業績低下&リストラスパイラルに陥ります。

私の勤務先(正確にはグループ会社のひとつ)も、見せしめ的な転勤・降格やリストラを何度も行った結果、今まさにこのスパイラルにハマっています。こうなってしまうと、役員を総入れ替えするくらいの抜本的な対策を行わない限り、改善されないでしょう。事実、今の役員達の能力では、スパイラルを抜け出せていないのですから。

改善案:業績低下したら、希望退職者募集やリストラをする前に、原因を突き止めましょう

悪習3.スタッフの身体的・心理的な安全性が確保されていない

Googleの研究によって、以下の事が明らかになりました。

社員一人ひとりが会社で本来の自分を曝け出すことができること、そして、それを受け入れるための「心理的安全性」、つまり他者への心遣いや共感、理解力を醸成することが、間接的にではあるが、チームの生産性を高めることにつながる。
(参考サイト:http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48137

一方、赤字に転落した勤務先では、心理的安全性はもちろん、身体的安全性も感じられません。

当ブログの記事でいえば、気に入らない人を孤立させようとする動きがあったり、妊娠の可能性がある女性に発ガン性のあるクロロホルムを排気設備・防護装備が無い環境下で使わせようとしたり、労基署が調査に入るなど。挙句の果てには、「ヒト」と「カネ」に魅力を感じなかったから本社勤務を断ったほどです。

私の勤務先では、パワハラやマタハラによって心理的安全性が脅かされると同時に、有害物質に曝されたり労働条件に問題があることにより身体的安全性も保たれていません。会社(経営陣)が、スタッフの安全性の確保に感心が無いのでしょう。

このような環境では、生産性を高めたり新商品につながるアイデアを練るよりも、自分の心身の安全の確保が優先されます。実際、私の勤務先では、多くのスタッフが、仕事はそこそこのレベルで留めておく一方で、保身やサボり、会社へのプチ復讐、そして複収入を得ることによって、心身・金銭的な安全を確保しようとしています。

改善案:スタッフの生産性を高めたければ、スタッフの身体的・心理的な安全性を確保しましょう

haniwaのヒトコト

この記事を書きながら、勤務先の停滞は起こるべくして起こっている事を再認識しました。

もしかしたら、一番の悪習は、このような「気付き」を提案できる場が、会社内に一切無いということかもしれません。

2016年現在、勤務先の赤字転落から、そろそろ3年経ちます。はたして、このまま没落していくでしょうか。それとも見事V字回復を成し遂げるでしょうか。業績がアップするならばその要因はどんなことでしょうか。興味は尽きません。

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