何もせずに長時間待ち、その事に文句を言う上司は、ブラック職場で耐える事の美徳を無意識に説き、会社を衰退させる

60歳近い人間が3時間も「ただ待っていた」事の恐怖

先日、職場メンバーのひとりが、「病院に行ったら3時間も待たされた! プンプン!」という話をしていました。患者を3時間も待たせるなんて、とても混んでいる病院なのかしらと思いきや、そうではありませんでした。

どうやら、後から病院に来た人が先に診察室に呼ばれる一方、その人はいっこうに呼ばれず、イライラしながらただ待っていたのだそうです。

いや~、ビックリしました! もし私が同じような状況になったら、待ち時間を確認したり、順番を忘れていないか聞いたでしょう。3時間もただ待っているなんて、時間が勿体無さすぎます。

一応、この人に何らかの確認を行ったか聞いてみましたが、なんと、確認は一切しなかったとの事!

このメンバーは待たされた病院の不満を吐き出していましたが、私は心の中で「怒るべきは病院ではなく、3時間も何も確認せずにただ待っていたアナタの判断力・行動力の無さじゃない?」な~んてつぶやいてしまいました。

若さゆえのネタ話なら笑い話にできますが、この職場メンバーはもう60歳になろうかという歳で、具合もそれほど悪くなかったようです(熱も一切無かったようです)。さらに職場では一応役付き! これが日本のいい大人なのかと思うと、目眩がしますね^^;

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権利を主張できない社会

では何故、いい年した大人が「何も確認せずただ待っていた」のでしょうか。

ちょうど、2014年2月10日(月)の北海道新聞(朝刊)紙面に、興味深い一節がありました。

記者の視点 許すなブラック企業 相談でもいい まずは行動

 就職難の中、労働側の感情や行動が、知らず知らずのうちに「権利を主張すると煙たがられる」という自主規制へと導かれていると感じた。
 非正規雇用が増え、労組の加入率は戦後最低を更新し続けている。労使関係の均衡が崩れ、労働者が経営者と対峙できる構造が弱まる過程で表れたのがブラック企業問題ではないだろうか。

そういえば、私の職場でも、「権利を主張する前に義務を果たせ」と言わてきました。それを示すかのように、有休取得日数が多いメンバーには、仕事の進捗状況について上司からメールでチクリ書かれるという事もありました。

このような環境で働いていると、「自分の権利を主張する事は悪だ」という認識がこびりついてしまい、知らず知らずのうちに、自分の意見を主張しなくなります。その結果、出来上がるのが、上述の「何も確認せずただ待つ」、判断力や行動力に乏しい受け身の大人です。

権利を主張できない会社で長らく努めていると、プライベートでも権利を主張できなくなるのかもしれません。

被害者ぶる事で問題の本質から目を逸らし、本当の「被害者」を生み出す

職場メンバーは、自ら「ただ待つ」選択をしたにも関わらず、病院に対する不満はシッカリ口にしています。この矛盾は、一体どういう事なのでしょうか。

これは私の推測ですが、状況を確認する(権利を主張する)「悪い人」になるよりも、長時間待たされてしまった「被害者」になって文句を言う方が心理的に楽だからでしょうね。同情票も期待しているのかも。もう少しえげつなく表現すると「オレこんな辛い環境で耐えたんだぞ~! 褒めて褒めて♪」となります。

この認識は、問題の解決策を考えないため、また同じ失敗を繰り返す可能性があるばかりか、辛い環境で耐えた事を良しとすることで、無意識に「自分の権利を主張する事は悪だ」という認識を強化しています。これがブラック企業問題につながりうることは、先に紹介した新聞記事の通りです。

この上司から伝わる雰囲気で、「自分の権利を主張する事は悪だ。辛い環境でも黙って耐えろ」という認識を強めてしまうメンバーも居るかもしれません。

以前「有給の取りやすさは「上司次第」 内閣府調査(2014年1月5日・Yahoo!ニュース)」という報道がありましたが、上司が今回のような話をする私の職場の有給取得率も、会社全体でワースト1、2を常に争っていますので、この報道は真実かもしれません。

このように、権利を主張せずに自らを被害者と認識してしまうことは、問題の本質を見えなくさせるばかりか、それを察知した周囲のメンバーが本当の「被害者」になってしまう可能性もはらんでいます。

そして、職場、しいては会社が衰退していく

私の職場では、「耐える事は美徳」、「上司に黙って従え」という認識が強いため、上司の落ち度を指摘する人はいません。今回も、私が待ち時間や順番を確認したかを聞くまでは、他の人は、ただただ上司を慰めるばかりでした。

上司に意見を言えない職場環境は、仕事上の健全な提案を封じ込めます。結果、新しいアイデアが生まれず、昔からのやり方を繰り返すだけといった保守的な環境になってしまいます。目まぐるしく状況が変わっていく時代のなか、このような職場や会社は、世の中の変化について行けず、少しずつ衰退していきます。気づいた時にはリストラの嵐という話も珍しくありません。

アナタの職場はどうですか? 見に覚えのある方は、くれぐれもお気をつけください><

haniwaのヒトコト

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