北海道の放射能データまとめ

飼料

データ

北海道知床どり飼料(2012)

北海道知床どり飼料

検体名 報告年月日 セシウム137
(Bq/kg)
測定器
北海道知床どり飼料 2012/8/3 26 SAM940
(スクリーニング)

※検出限界値は放射性セシウム137として25Bq/kg

報告書の説明より

測定下限値25Bq/kgのスクリーニング検査を行ったところ26Bq/kgが検出されました。 その為、より精密な検査のゲルマニウム半導体検出器(下限値10Bq/kg)で再検査を行ったところ、 残留放射性セシウムは検出されませんでした。

素人haniwaの所感

検出下限25Bq/kgのところ26Bq/kg検出し、検査元は日本ハム(株)。 日本ハム!?とギモンに思い、検査元の機器を調べてみたところ、 どうやらNaI測定器SAM940によるスクリーニングのようですね。

以下の参照元サイトの日本ハム(株)の写真では鉛遮蔽して測定しているように見えますが、 もし、1kgの検体を使用して検出限界25Bq/kgだとしたら、測定時間が10分程度と短かったり、 鉛の厚さが十分ではないなどの可能性があります(問合わせ中)。

その後、他の方からの情報により、スクリーニングの測定方法は、 「鉛遮蔽あり、遮蔽の厚さと測定時間は非公開」である事が分かり、 さらに、スクリーニング結果とGe結果には相関が無い事も明らかになりました。

詳しい測定方法が非公開であるという事は、結果の信頼性の検証もできません。 さらに、食品用測定器が充実している中、あえてこの機器で食品測定を受託している点も不可解です。 (この機種SAM940は、汚染地での迅速な測定や、非破壊で調べたい検体の測定などに強みを発揮します。 一方、食品の測定では、遮蔽の有無やその程度が重要になってきます。)

(追記:SAM940で長らく食品を測定してきたローソンも、2013年3月に、東京大学小豆川助教のアドバイスの元、より精密な測定に切り替えています。 ローソンの案内サイトはコチラ

Geとはまったく異なる結果を出したスクリーニング測定の原因が、 測定器にあるのか、測定方法にあるのかは、測定方法が公開されていないため何とも言えません。 また、たとえGeの結果であっても、校正やバックグラウンド不備により、正確でない値が出てしまう事もあります。

しかし、今回のこの測定は、重要な情報を非公開にしている事から、個人的には、信頼できない結果と言わざるを得ません^^; スクリーニング測定が「風評被害作成測定」にならない事を祈るばかりです。

また、依頼主の対応についても、Ge追試結果が出てから全ての情報を公開したり、 鶏肉の測定結果も公開すれば良かったのでは、とツッコミたくなりますね^^;

以下、Twitterよりいただいた情報です!

測定方法について

FreddieKintama(@kouichhoshihara)さんのつぶやきより
電話で問い合わせたところ、おっしゃる通り、26bqというのは簡易検査の結果。 Ge(検出限界10bq/kg)で再測定したところI,Cs134,137全てND。詳しい数値はわからないとのことでしたよ。

キュウ(@cliche_99)さんのつぶやきより

知床鶏の飼料から26Bq/kgの件@日ハム中央研究所からご回答がきました「NaIのスクリーニングで26Bq/kg検出しましたが、Geの再検査でヨウ素・ セシウム2種すべて不検出を確認。検出下限値は10Bq/kg、測定時間は3000秒、試料重量71.5g、100mLU8容器を使用」

知床鶏の飼料ANaIの機種と遮蔽方法と測定時間は?→ 「機種はSAM940、鉛遮蔽あり、遮蔽の厚さと測定時間は非公開ですが、 厚労省の『食品中の放射性セシウムスクリーニング法の一部改正について(24年3月1日)』に準拠しています」

知床鶏の飼料B「検査報告書はNaIとGeの2枚組。HPでの掲載方法がわかりづらいが画面をスクロールすると下にGeの結果も付いています」http://www.new-quick.co.jp/Inspection/data/srtk-feed.pdf … ←本当です! あれ、でも昨日はありましたっけ…? 多数の方が見たはずですがご指摘がなかったのですが…。

飼料の原料と産地について

tkuc(@taketakeccc)さんのつぶやきより
メインの物は、アメリカ産トウモロコシ。 その他小麦ポークミール、魚粉 =道内産。 海草 =アイルランド、北欧 リン酸カルシウム=山口 塩=長崎。 油かす=インド、神奈川、兵庫、静岡。  とのことでした。

最近は、単に「検出された!」という情報だけではなく、 測定方法や原材料などの情報も得られやすくなってきましたね^^ 情報の調査・ご提供に感謝!

一方で、震災から日が経つにつれ、汚染経路が複雑になりつつある印象もあります。 原料原産地が明記されている食材を入手する難しさも、同時に感じています。

最後に、蛇足ではありますが、SAM940の検査方法に関するTweetをご紹介いたします。

Haruhiko Okumura (?@h_okumura)さんのつぶやきより
日経ビジネス9/3号pp.10-12「放射性物質「不検出」の闇」オイシックスはSAM940(NaI)+鉛遮蔽,測定時間4-15分。これで検出限界おおむね5-10Bq/kgが得られるかと批判。ローソンはSAM940遮蔽なしだが100Bq/kgでスクリーニングなので可としている

参照元

日本ホワイトファーム(株)分析試験報告書(PDF)
日本ハム(株)中央研究所

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