北海道の放射能データまとめ

放射線について

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項目

種類 / 単位 / 放射性物質 / 被曝限度量 / 線量参考値 / 出荷自粛と出荷制限 /
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種類

放射線

放射線は物質を透過する力を持った光線に似たもので、アルファ線、ベータ線、ガンマ線、中性子線などがあります。 電磁波も放射線の一種です。

アルファ線

肺や皮膚から体内に入ると細胞単位で被曝します。 物質を通り抜ける作用は弱く、数センチの空気層、紙1枚でも止められます。

ベータ線

皮膚についたときや体内に入ったとき、ミリメートル以下の狭い範囲で被曝します。 物質を透過する力はアルファ線より大きいですが、ガンマ線より小さく、 厚さ数ミリのアルミニウムやプラスチックで止められます。

ガンマ線

体内/体外に関係なく、距離の2乗に反比例して届き被曝します。 物質を透過する力が強く、遮へいには厚い鉛板やコンクリート壁が必要です。

中性子線

人体の外部から中性子線を受けると、組織や臓器にガンマ線より大きい影響を与えます。 止めるためには鉛や水、厚さ30センチ以上のコンクリートなど大きな質量の厚い壁が必要です。

放射能

放射線を出す能力のことをいいます。

放射性物質

放射能を持つ物質のことをいいます。元素の核(陽子と中性子)が不安定で、核分裂によってより軽い元素を二つ以上作る性質があります。

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単位

シーベルト(Sv)

放射線が人体に与える影響を表す単位です。外から浴びる危険性を表します。

グレイ(Gy)

放射線が当たった時に物質が吸収したエネルギー量を表す単位です。1グレイ1シーベルトです。

ベクレル(Bq)

放射線を出す能力を表す単位です。食べ物・飲み物は主にベクレルで表します。含まれる物質(ヨウ素・セシウムなど)が体に残りやすいと健康への影響も大きくなります。

cpm(count per minute)

1分間に検出器が数えた放射線の数を表す単位です。

※1000マイクロ(μ) = 1ミリ(m)。キロ(k)は1000倍、メガ(M)は100万倍

ベクレル(Bq)、シーベルト(Sv)計算・換算ツール

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放射性物質

ヨウ素131(I-131)

半減期は約8日間で、崩壊する際ベータ線やガンマ線を出します。食品のヨウ素はほとんど甲状腺に蓄積されるため、 大量に取り込むと遅発性の甲状腺ガンや甲状腺肥大を起こす可能性があります。 他の放射性ヨウ素にはヨウ素133などがあります。

セシウム137(Cs-137)

半減期は約30年で、崩壊する際ベータ線やガンマ線を出します。 水溶性で、体内に入ると血液を介して体内を巡り、筋組織に蓄積して内部被曝を起こします。 一部は尿や便としてすぐに排泄されます。他の放射性セシウムにはセシウム134(半減期2.1年)、セシウム136(半減期16日)などがあります。

テルル129(Te-129)

半減期は約70分で、崩壊する際アルファ線を出します。テルル単体及びその化合物には毒性があることが知られています。 テルル129のもうひとつの種類であるテルル129m(mはメタと呼ぶ)の半減期は約34日です。

ストロンチウム90(Sr-90)

半減期は約29年で、崩壊する際ベータ線を出します。 体内に入ると、一部はすぐに排泄されますが、多くは骨の中のカルシウムと置き換わって蓄積し、長期間放射線を出し続けます。 他の放射性ストロンチウムにはストロンチウム89などがあります。

ウラン235(U-235)

半減期は7億年で、崩壊する際アルファ線と中性子を出します。 軽水炉による原子力発電ではプルトニウム239を作るために使われています。広島に落とされた原子爆弾にも使われていました。 他のウラン元素にはウラン238などがあります。

プルトニウム239(Pu-239)

半減期は約2万4000年で、崩壊する際アルファ線と中性子を出します。 人類が初めて作り出した放射性核種で、長崎に落とされた原子爆弾にも使われていました。 摂取しても99%以上が排泄されますが、一度吸収されると骨と肝臓にほぼ半分ずつ蓄積され、排出されにくくなります。吸入すると1/4が肺に沈着します。 発ガン性があるとされていますが、ヒトにおいて科学的に判断された例はまだありません。 他のプルトニウム元素にはプルトニウム238などがあります。

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被曝限度量

一般人

  • 平時・緊急時:1mSv/年
  • 放射線量の高い地域の住民:20mSv/年
  • 学校等の校舎・校庭等:20mSv/年(屋外で3.8マイクロSv/時)(2011/4/19〜)
  • 18歳未満の作業禁止「放射線管理区域」:20mSv/年(0.6マイクロSv/時)

放射線業務従事者

  • 平時:100mSv/5年(2011/4/27に50mSv/年は当面撤廃)
  • 緊急時:250mSv/年(2011/3/15以前は100mSv/年)
    現在さらに上げることを検討中

緊急事故後の復旧時

1〜20mSv/年

参照元

国際放射線防護委員会(ICPR)勧告

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放射線量参考値

人が1年間に浴びる自然界からの放射線量は、世界平均は2400マイクロSv、日本平均は1500マイクロSvといわれています。 これは、自然界の宇宙線や大地あるいは食物等から出てきた放射線によるものです。

(単位:マイクロSv)

7,000,000 99%の人が死亡
3,000,000 50%の人が死亡
2,000,000 出血、脱毛、5%の人が死亡
1,000,000 急性放射線障害。吐き気、嘔吐、水晶体混濁
500,000 抹消血中のリンパ球減少
250,000 放射線業務従事者の緊急作業1回限度(100mSvから変更)
100,000 人間の健康に影響が出ると証明されている放射線量の最低値
6,900 1回の胸部CTスキャン
1,500 1年間に自然環境から1人が受ける放射線の日本平均
(0.171マイクロGy/h)
1,000 一般公衆が1年間にさらされてよい人工放射線の限度
(ICRPの勧告)
200 東京とニューヨーク間を航空機で1往復(高度での宇宙線増加)
100-300 1回の胸部X線撮影
50 原子力発電所の事業所境界での1年間の線量

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出荷自粛と出荷制限

出荷自粛

自治体が農協などに自粛を要請します。明確な法的根拠はなく、違反しても罰則はありません。 当然、流通している野菜の回収命令も出せません。

出荷制限

原子力災害特別措置法に基づき、国が都道府県などに指示を出します。 違反すると食品衛生法第6条に違反し、「三年以下の懲役または三百万円以下の罰金」(第71条)になります。 流通している野菜の回収命令を出すことができます。

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オススメ資料

『もっとわかる 放射能・放射線』(CoSTEP)
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