北海道の放射能データまとめ

農地土壌中の放射性セシウムの野菜類及び果実類への移行

農水省webサイトの説明文より

福島第一原発事故によって大気中に放出された放射性物質による農作物への影響は、事故後しばらくの間放射性物質を含む降下物の付着が主たるものでした。その後、放射性物質の降下量が減少してきています。一方、農作物の作付け前には耕起作業を必要としますが、これによって表層と下層の土壌が混合されるので、今後、食品安全の観点から、土壌に含まれる放射性物質が根から農作物に吸収されることに注目する必要があります。また、自治体や生産者が農作物の作付けや収穫物の検査の要否を検討する際の参考として、移行係数の情報が有用です。 そこで、国内外の科学文献を調査し、それらに記載されているデータに基づいてセシウム137の土壌から農作物への移行係数を取りまとめました。データの数が限られているため、あくまで参考値として活用してください。

  • 気候が日本の気候に近い地域で実施された圃場試験のデータに基づいて、野菜類17品目と果実類4品目について、セシウム137の土壌から農作物への移行係数の最小値、最大値、平均値を取りまとめました。
  • イモ類を除く野菜類と果実類における移行率の最大値は10%未満、平均値は5%未満でした。
  • イモ類の移行率の最大値は36%と他の野菜より大きい値を示しましたが、平均値は5%未満であり他の野菜類と同程度でした。

今後は、新たに作付けされる農作物の収穫時における放射性セシウムの分析結果と栽培土壌中の放射性セシウム濃度の比較や栽培試験を実施するなど、農地土壌中の放射性セシウムの実態や移行の程度に関するデータを収集・解析します。

野菜の種類別の主な移行率

※参照元のデータは移行係数ですが、ゼロが多く見づらいため係数に100をかけた%で表しました。 10%以上は、5%以上10%未満はオレンジで示しています。

作物 平均値(%) 範囲(%) N数
葉菜類 ホウレンソウ 0.054 - 1論文の平均値
カラシナ 3.9 - 2論文2データ
キャベツ 0.092 0.0072-7.6 5論文58データ
ハクサイ 0.27 0.086-0.74 2論文5データ
レタス 0.67 0.15-2.1 2論文14データ
果菜類 カボチャ - 0.38-2.3 1論文4データ
キュウリ 0.68 - 1論文1データ
メロン 0.041 - 1論文の平均値
トマト 0.07 0.011-0.17 3論文8データ
果実的野菜 イチゴ 0.15 0.05-0.34 1論文7データ
マメ類 ソラマメ 1.2 - 1論文の平均値
鱗茎類 タマネギ 0.043 0.003-0.2 2論文13データ
ネギ 0.23 0.17-0.31 1論文各値(個数不明)
根菜類 ダイコン - 0.08-0.11 2論文2データ
ニンジン 0.37 0.13-1.4 2論文13データ
ジャガイモ 1.1 0.047-13 6論文49データ
サツマイモ 3.3 0.2-36 3論文14データ
テンサイ 4.7 0.6-15 1論文24データ
果実類 リンゴ 0.1 0.04-0.3 1論文16データ
ブドウ 0.079 - 1論文の平均値
ブラックカラント 0.32 0.21-0.52 6論文49データ
グーズベリー 0.1 0.06-0.14 1論文9データ
コメ 1.2 - 国内データで参考

参照元

農林水産省


このエントリーをはてなブックマークに追加

(c)Copyright by haniwa, all rights reserved.