北海道産食品の放射能データ共有プロジェクト

2011年度をふりかえって

発足のきっかけ

当プロジェクトは、2011年5月、放射能データの共有を重視する静岡放射能汚染測定室さん(以下静岡さん)との出会いからはじまりました。

今ではかなり普及してきた食品の放射性物質測定ですが、震災直後当時に測定と結果共有を行う団体は、 私が探した限りでは静岡さんしか見つけられませんでした。 静岡さんの情報共有を大切にするという趣旨に賛同し、すぐに会員として申し込みました。(会員番号は惜しくも2桁でした^^)

静岡さんの測定は、すぐに大変な人気になり、依頼から結果まで数ヶ月かかるとのことでした。 そこで、汚染が少ないとされる北海道産の検体を少なくして情報を共有することで、 静岡さんにはより事態が深刻な地域の食品を1つでも多く測っていただければと考え、当プロジェクトを発足しました。

静岡さんに当プロジェクトメンバーでの結果共有を相談したところ、快くお許しいただけました。 つまり、当プロジェクトは、静岡さんの高い志と暖かい心のお陰で実現できたといえます。

測定体制の充実

また、モノ好きな私はガイガーカウンターを購入し、北海道内各地を観光がてら線量を測定していきました。 今では、北海道ではガイガーカウンターで有意に反応するほどの土壌汚染はほぼ無いといえますが、 当時はガイガー測定オフ会に参加しては、他の方の測定器をいじり倒したりしていました^^

そのご縁があって、食品放射能測定器(NaI)の導入を決定した北海道放射線測定室さんを支援し、 北海道のよしみという事で2011年12月から当プロジェクトの放射能測定を担っていただきました。

その後、食品の暫定基準値が2012年4月から変更になるということで、 飲料水の基準値を満たす測定はNaIでは難しくなる事と、より低い値も測定してみたいという声をいただいていた事から、 ゲルマニウム半導体検出器による測定も取り入れていきたいと考えました。 メンバーアンケートでも、8割以上の方がより低い検出限界を実現できるゲルマニウム半導体検出器での測定を望んでいるという結果でした。

それを受け、ゲルマニウム半導体検出器での測定を実現すべく、測定機関の調査を行っていきました。 いくつかの機関が候補にあがりましたが、最終的には、お世話になった恩師の知人で、 以前に厚意で足寄の土と雑草を測定してくださった方にお願いすることにいたしました。

今後の展望

2011年度(2011/6-2012/5)には122名もの方にご支援いただき、測定した検体も130点に迫ります。

当プロジェクトが1年続けてこられたのは、ご支援くださった方はもちろん、協力くださった方や団体、恩師、 サイト構築を手助けしてくれた旦那、そしてこのサイトに訪れてくる皆さますべてのお陰であると確信しています。 この場を借りて御礼を申し上げます。有難うございます!

チェルノブイリの事例から、放射能の人体への影響が明らかになってくるのは事故3年後とも5年後とも言われており、 事故後の食品中セシウムも、2年間は高い値で推移しているようでした。

日本でも、東北・関東の一部の食材では1000ベクレルを越えるセシウムがいまだに検出されており、低線量被ばくの影響も未知です。 「念のため」であっても、被ばくのリスクをできるだけ減らした方が良いとの見方は変わっていません。

もしかすると、心配しすぎかもしれません。 将来、私達がおじいさん・おばあさんになった時、「あの時は心配しすぎだったね!」と笑って話せたら最高です^^ しかし、そうでなかった場合、「あの時避けていれば良かった」と後悔しないために、 当プロジェクトでは、今後も、放射能の情報を共有してまいります!

2012.05.29 haniwa

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