ある日の朝、ヘタレハンターhaniwaはいつものように目覚めた。
しかし、いつも挨拶をしてくれる、筆頭オトモのジーネの姿が見当たらない。
いや、ジーネだけではない、他のオトモ達も、皆、忽然と姿を消していた。
慌ててベットから飛び起きると、マイハウスのラグの上に小さな紙が。
それは、ジーネからの置き手紙だった。
haniwaのヘタレっぷりに、とうとうジーネも愛想を尽かせたようだ。
その場でうなだれるhaniwa。
「ジーネは、私の最高のオトモだったのに……」
haniwaは、意気消沈しながら、ジーネの前の旦那さんである筆頭ランサーに相談した。
筆頭ランサーは、haniwaと会うなり、ジーネとの再会の喜びを伝えてきた。
しかし、ジーネがhaniwaに愛想をつかせて出ていった事は知らなかったようで、居場所も分からないという。
ジーネ探しを手伝ってくれないかと迫るhaniwaに、筆頭ランサーが伝えたアドバイスは、なんと、筆頭ランサーに変装して、ジーネを騙そうという作戦だった。
haniwaが筆頭ランサーのようなランスさばきを身に付けられれば、その様子を見たジーネが筆頭ランサーと勘違いして寄ってくるだろう。そして、その時が、ジーネに見直してもらうチャンス!…というわけである。
「ジーネならきっと勘違いするわ。名案ね! さすが筆頭ランサー、ありがとう!」
「今の君の腕では相当時間がかかるだろうけど、ジーネはきっと待っていてくれるはず。精進したまえ、ハッハッハ!」
ランスを扱っているだけあって、時々チクリとくる事を言ってくれるわね…とhaniwaは心の中でツッコミながら、早速、筆頭ランサーと同じ装備を作成した。
武器は、筆頭ランサーと同じ見た目のエルダーバベル。防具も筆頭ランサーと同じインゴット一式。ちなみに、未強化だと、爪・護符込での防御力は121。
スキルは、護石と装飾品を駆使して、以下のような構成にしてみた。
これで、まずは上位集会場のドスジャギィを狩って来いというわけである。
「いくら私がヘタレでも、とっても簡単なクエストね!」
haniwaは早速、集会所上位のドスジャギィ2頭クエストを受注した。
狩り場は遺跡平原。金色装備を良いことに、金色の草にまぎれて、ドスジャギィの巣に近づこうという、相変わらずヘタレな作戦である。
しかし、こんなアヤシイ金色の塊を、野生のモンスターであるドスジャギィが見逃すはずもなく、2頭同時に襲われて、アッサリ一乙。
ドスジャギィが人間の言葉を話せるなら「おととい来やがれ!」と言っていた事だろう。
また、未強化状態の防具では、怒ったドスジャギィの一撃はそこそこ痛い。特に、体当たり攻撃による体力の減りは想像以上であった。
「くっ! ドスジャギィがこんなに強かったなんてっ! 今まで、よっぽど装備に頼りきっていたのね…」
装備が強力すぎると、未熟な腕でも勝ててしまう。筆頭ランサーは、あえて弱い防具でクエストに挑むことで、ヘタレなhaniwaにその事を教えたかったのだ。
「さすが、筆頭ランサーね。ここは、MH3Gでのランス縛りプレイを思い出さないと!」
haniwaは、かつてガードカウンター攻撃でモンスターに挑んでいた事を思い出しながら、慎重に攻撃を繰り出していった。
その結果、1頭目は討伐、2頭目は捕獲で、何とかクリア!
「回復薬グレートは全部使いきってしまったけど、何とか狩れたわね!」
筆頭ランサーのアドバイスはもうひとつあった。それは、クエストを1つクリアしたら、防具を1部位・1段階強化するというもの。防御力の低さを理由に、狩りを諦めてしまうのを防ごうというわけだ。
haniwaはインゴットヘルムを1段階強化して、筆頭ランサーの元へ戻った。
「待ちくたびれたぞ。ドスジャギィ2頭を相手に回復薬グレートを使い切るようじゃ、ジーネはまだまだ戻って来ないな。さぁ、次のクエストだ! ハッハッハ!」
かくして、ヘタレハンターhaniwaの修行が始まったのである。
-続く-
今日のヒトコト
慣れない文体のため、文章作成もいつもの2倍かかっています><
このシリーズは、気が向いた時の不定期更新ではありますが、狩りの腕はもちろん、文章の修行にもなりそうです♪
ちなみに、オンラインで遊ぶ時は、縛りプレイはいたしませんw