大学の研究データ捏造事例/関与者のその後 (2014/5/21更新)

最近、大学が関わる研究結果の捏造をよく目にします。そこで、ここでは、研究データ捏造事例をまとめてみます! 事例が多すぎて追いきれていませんが、見つけ次第随時追記してまいります。(掲載大学はあいうえお順です)

また、不正に関与した職員のその後も少し調べてみました。
解雇は不当と大学に訴訟を起こしていたり、順調に出世したり、大学から離れて病院の院長をされている方もいるなど、色々な道を進んでいるようです。

また、一部の関与者は、TwitterやFacebookアカウントを持っているようですが、そこまで晒してはさすがに可愛そうかと思い、記載していません。名前で検索すればすぐに引っかかりますよ^^;

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大阪大

論文データ捏造の杉野教授を大阪大が懲戒解雇

(読売新聞・2006/12/20)

大阪大大学院生命機能研究科(大阪府吹田市)の杉野明雄教授(63)が米国の科学誌にデータを捏(ねつ)造、改ざんした論文を発表した問題で、阪大は20日、杉野教授を同日付で懲戒解雇したと発表した。

阪大によると、杉野教授は米国の生化学専門誌に今年7月に発表した2論文の計8か所の図について、画像データをパソコンを使って捏造したり、実験データを改ざんしたりした。共著者から内容の確認や同意を取らずに投稿した。

参考

日本分子生物学会による論文調査ワーキンググループ報告書

論文データ不正、阪大2教授停職…他にも3本ねつ造?

(読売新聞・2006/2/16)

大阪大大学院医学系研究科などの論文データねつ造問題で、同大学は15日、論文の共同執筆者の下村伊一郎教授(42)を停職14日、竹田潤二教授(53)を同1か月、特任研究員(36)を戒告とする懲戒処分を発表した。

大学によると、たくさん食べても太らない酵素をマウス実験で見つけたとする論文(2004年10月の米医学誌ネイチャー・メディシン電子版に掲載)など複数の論文で、学生が作成したねつ造データや改ざんデータが使用された。新たに明らかになった3本の論文はがんや免疫がテーマだったが、却下されるなどして掲載されなかったという。

参考

下村伊一郎教授(医師)の略歴はコチラ。2012年からは、大阪大学大学院栄養マネジメント部長も兼任しているようだ。

竹田潤二教授の略歴はコチラ。2011年4月から、大阪大学医学系研究科 環境・生体機能学の教授をされているようだ。

大阪府立大

大阪府立大院生が論文データを捏造 理想的な数値1千個

(朝日新聞・2007/2/7)

大阪府立大は27日、大学院工学研究科の男子大学院生(修士2年)が、応用物理学会英文誌に発表した半導体に関する論文のデータを捏造(ねつぞう)したと発表した。同学会に謝罪するとともに、論文の取り下げと、学会の奨励賞の返上を申請した。学内に調査委員会を設置し、担当教授らの指導など研究体制のあり方などについても調べる。

論文は、同学会の06年12月15日付の英文誌に掲載された薄膜トランジスタについての研究。論文の中核をなす実験は、同院生が単独で実施し、所属研究室の藤村紀文教授らと共著論文として投稿していた。また、院生は05年9月の同学会で前段となる論文を発表し、奨励賞を受賞していた。

参考

藤村紀文教授の研究グループのサイトはコチラ

大阪薬科大

論文不正で処分教授の別の4本、米誌で取り下げ

(読売新聞・2014/5/18)

昨年夏、論文不正で停職処分を受けた大阪薬科大(大阪府高槻市)の男性教授について、関係した別の論文4本が、掲載された米国薬理学会発行の医学誌で取り下げられていたことがわかった。取り下げは4月8日付。

論文は2001年から11年にかけて掲載された。腎不全を発症させたラットを使った実験で、発症の仕組みのほか、予防効果や悪化させる可能性のある物質について調べた内容。

同誌は、調査の結果、データの二重使用が判明したためと説明している。

男性教授には、高血圧に関する論文に不正があるとの情報が08年と09年に寄せられ、同大学が調査委員会を設置。論文で「実験に使った」とされたラットが、実際には別の品種だったことがわかり、調査委が改ざんと認定した。男性教授は昨年6月、20日間の停職処分になった。同大学は、男性教授には処分対象の論文のほかにも研究不正の情報があり、調査を進めているとしている。

大阪薬科大で論文不正 教授を停職処分、ハラスメント行為も認定 大学は公表せず

(産経新聞・2014/4/12)

大学によると、処分されたのは薬学部の男性教授。10年以上前に科学誌に掲載された論文の中で、実験に使用したマウスについて、論文とは異なる種類を使用していた。男性教授は指摘を認め「間違えた」と説明。大学は論文の改竄と認定した。男性教授は雑誌に論文の訂正を申請したという。

問題が最初に指摘されたのは平成20年11月。関係者が大学に対し、男性教授の研究不正とセクハラ行為があったと申し立てた。大学側が調査したところ、セクハラは確認できなかったが、別のハラスメントがあったと認定した。内容について大学側は「プライバシーの問題もあり、説明できない」としている。

大学側は申し立てから4年半後の25年6月17日、男性教授に、論文不正とハラスメント行為があったとして停職処分を通達。男性教授は処分を受け、現在も大学に在籍している。

同じ申立人から、男性教授についての別の研究不正が指摘されており、大学側が事実確認を進めている。

大学側は調査が長期化したことについて「申立人へのヒアリングが難航した」。処分を公表しなかったことについては「ほかにも問題の指摘があり、全ての調査を終えた後に発表しようと考えていた」としている。

鹿児島大

鹿大病院論文データ改ざん:鹿大、共著者の准教授を戒告処分

(毎日新聞・2008/12/26)

鹿児島大(吉田浩己学長)は、医学部・歯学部付属病院の松山航准教授(当時38歳)=07年11月に自殺=による論文のデータ改ざん問題で、上司で論文の共著者だった同大学院医歯学総合研究科の准教授を25日、戒告の懲戒処分にしたと発表した。

参考

松山航助教(当時)は、改ざんした実験データを基に研究論文を執筆し、米国病理学会の学会誌に発表していたとのこと。(時事通信・2007/10/11)

松山航准教授(当時)の上司だった有村公良助教授(当時)の略歴はコチラ。2011年から医療法人三州会 大勝病院の院長をされているようだ。

金沢大

金沢大教授、指導院生の論文盗用 出勤停止の懲戒処分

(共同通信・2014/05/20)

金沢大は20日、指導する大学院生の論文を盗用し、自分を筆頭著者として学術誌に掲載させたとして、人間社会研究域の60代の男性教授を出勤停止1年の懲戒処分にしたと発表した。

処分は昨年9月26日付だが、不服申し立てや再審査を経て公表した。教授は盗用を否定し、処分の無効を求めて金沢地裁に提訴している。記者会見した福森義宏副学長は「慎重に対応した」と述べている。

大学側によると、教授は2010年、指導する大学院生の男性が作成した未発表論文を手直しし、国際学術誌に投稿した。その後の校正段階で本人の了解を得ずに大学院生を著者名から削除し、教授自身を筆頭著者とした。

岐阜大

岐阜大、論文盗用で教授停職 大学院准教授もセクハラで

(47NEWS・2008/12/18)

岐阜大は18日、地域科学部の竹原健二教授(58)が昨年10月に学術系雑誌に発表したベトナムの福祉に関する論文に、他人の論文から多数の記述をほぼ丸写しにする盗用行為があったとして、同教授を停職3カ月の懲戒処分にした。

岐阜大によると、竹原教授が盗用していたのは他の国立大の准教授が2006年までに発表した3つの論文の計31カ所の記述で、引用文献を明示せず、ほぼそのままの表現で記述していた。

参考

竹原健二教授は捏造発覚後の2009年12月に「看護・医療系の調査研究エッセンス」という本を共著で出版していたようだ。

京都府立医大

元教授の14論文に捏造・改ざん…京都府医大

(読売新聞・2013/4/2)

京都府立医大(京都市)は11日、2月末に辞職した松原弘明・元教授(56)(循環器内科学)が関与した論文計14本で52件のデータの捏造(ねつぞう)や改ざんがあったと発表した。

京都府立医大、ノバルティスファーマ

降圧剤の論文データに操作 京都府立医大「結論に誤りの可能性」

(北海道新聞・2013/7/11)

製薬会社ノバルティスファーマ(東京)が販売する降圧剤ディオバン(一般名・バルサルタン)を使って京都府立医大の松原弘明元教授が実施した臨床研究について、データに問題がなかったかを検証している府立医大は11日、調査結果を公表し、論文に使われたとされる解析用データに、人為的な操作が見られたと発表した。

臨床研究にはノ社の社員(当時)が関与。日本人の高血圧患者約3千人のデータから、ディオバンがほかの降圧剤より脳卒中や狭心症を減らせると結論づけたが、府立医大は調査の結果、「結論には誤りがあった可能性が高い」とした。

筑波大

筑波大教授らが研究論文で不正

(日本経済新聞・2014/3/31)

筑波大は31日、生命環境系の柳沢純教授(50)と村山明子元講師(44)らが発表した3本の論文に不正が見つかったと発表した。柳沢氏は同日付で依願退職したが、筑波大は近く懲戒審査委員会を立ち上げてどう処分するか審議する。

柳沢氏らは東京大分子細胞生物学研究所に在職していたときに発表した論文でも改ざんが見つかっている。

不正があったのは、米科学誌セルなどに発表した3本の論文で、画像の切り貼りなどが見つかった。このうち1本は意図的に加工した部分があり論文の撤回を勧告する。残りの2本は訂正が必要と説明している。

2012年2月、外部から筑波大に不正の指摘があり、調査委員会を設置。柳沢氏らが在籍中に発表した30本について調査していた。

論文データ改ざんで教授解雇 筑波大

(47NEWS・2008/8/29)

米国の物理学誌に発表したプラズマの制御に関する論文で実験データを改ざんしたとして、筑波大は29日、大学院数理物質科学研究科(プラズマ研究)の長照二教授(55)を懲戒解雇したと発表した。

問題の論文は、プラズマにマイクロ波を当てることで安定させることができるという内容で、2006年8月4日発行の「フィジカル・レビュー・レターズ」に掲載された。筑波大によると、実験の生データから図を作成する過程で、誤差を少なくしたり、仮説に合うよう複数の実験結果を用いたりしていたという。論文の共著者である筑波大講師3人についても処分を検討する。

参考

Wikipediaによると、懲戒解雇後は、研究者有志による「長教授らを支援する会」を結成し、大学の処分の不当性と、大学が裁判に提出した証拠の学術的信頼性の乏しさを主張する活動を行っているようだ。

東大

東大43論文に改ざん疑い 元教授グループ、大半は画像 調査委、撤回促す

(朝日新聞・2013/7/25)

東京大学の調査委員会が、分子細胞生物学研究所の加藤茂明元教授(54)のグループの論文について、改ざんや捏造(ねつぞう)、もしくはその疑いがあると認定し、計43本は撤回が妥当と判断していることがわかった。ほとんどが画像の不正だった。加藤元教授は撤回に応じるという。

盗用論文など懲戒解雇相当と決定 東京大のトルコ人元助教

(47NEWS・2010/4/2)

東京大は2日、学位授与のもとになった論文に盗用などの不正が見つかり博士号を取り消したトルコ人のアニリール・セルカン元大学院助教(37)を、3月31日付で懲戒解雇相当と決定したと発表した。本人は3月15日に辞表を提出し29日付で退職したため、処分はできなかった。

東大によると、元助教は採用選考で提出した履歴書に、卒業した事実がない米国などの大学の学位を記載したほか、国から受け取った科学研究費補助金の報告書類に、盗用部分が含まれる論文や存在が確認できない論文を記載していた。

参考

Wikipediaによると、ウィキペディア英語版とトルコ語版の「アニリール・セルカン」の項目が、「特筆することの”全くない”人物」との認定を受け、永久作成禁止に指定されたままのようだ。

東大・多比良教授、RNA論文のねつ造可能性認める 辞職は否定

(毎日新聞・2006/1/20)

東京大大学院工学研究科の多比良和誠(たいらかずなり)教授は19日、毎日新聞の取材に応じ、英科学誌「ネイチャー」などに発表したRNA(リボ核酸)の遺伝子制御に関する論文について「実験データが改ざんやねつ造された可能性は否定できない」と不正疑惑を認めた。しかし、「実験は助手が担当しており、研究室ぐるみのことではない」と自身に辞職する考えのないことを示した。

多比良教授らは、同研究科から再実験などを求められていた4件の論文のうち、03年2月に専門誌に発表した論文について、当時実験を行った助手と外部の研究機関に再実験を指示した。助手の実験は論文通りとなったが、外部の研究機関の結果は異なった。助手に第三者立ち会いによる実験を求めたが、拒否されたという。

参考

Wikipediaによると、多比良教授は、懲戒解雇は不当だとして、2007年に東大に対して地位確認と未払い賃金の支払いを求める訴えを東京地裁に起こしたものの、2009年に懲戒解雇は有効と判断され、請求は棄却された。ただ、解雇発効日までの未払い給与の請求は認められた。二審も敗訴。

東京医科歯科大

東京医科歯科大の助教、論文データ捏造など不正

(読売新聞・2012/2/24)

東京医科歯科大学は24日、同大医学部付属病院に所属する川上明夫助教(43)が書いた論文の一部データに捏造などの不正行為があったと発表した。
同大によると、不正が見つかったのは、川上助教が2008~10年にかけて米心臓協会誌で発表した論文3本。

東京工業大

東工大で中国人研究員がデータ捏造 燃料電池の研究論文、特許取り下げへ

(産経新聞・2012/2/25)

東京工業大は24日、中国人研究員(35)が炭素原子などの触媒を使った燃料電池の研究で、2年以上にわたってデータを捏造するなど不正を行っていたと発表した。関係する3つの論文と、2つの特許出願を取り下げる方針で、研究員らの処分を検討している。

東工大によると、この研究員は平成21年7月から、データを改ざんしたり、性能を高く見せ掛けるため不正な細工をしたりしていた。論文は、22~23年に米国などの科学誌に掲載された。

東京慈恵医大

慈恵医大でも血圧データ操作 論文撤回へ、降圧剤臨床問題

(北海道新聞・2013/7/30)

ノバルティスファーマ(東京)の降圧剤ディオバン(一般名バルサルタン)を使った臨床研究の信頼性を検証していた東京慈恵医大の調査委員会は30日、血圧値のデータが操作されていたとする中間報告をまとめた。

研究責任者の望月正武客員教授は「重大な疑念を生じさせた」として英医学誌ランセットに掲載された論文の撤回を申し出るとのコメントを発表した。

東邦大

<東邦大元准教授>論文193本、不正か 麻酔科学会が調査

(毎日新聞・2012/5/23)

日本麻酔科学会(森田潔理事長)は22日、会員である麻酔科医が国内外の専門誌に発表した、麻酔薬の投与量などに関する論文193本のデータに不正の疑いがあるとして、本格的な調査に乗り出したことを明らかにした。

同学会によると、調査対象となっているのは元東邦大准教授の藤井善隆医師。「論文のデータの公正さに疑問がある」と国内外の複数の専門誌が指摘したことから3月、調査特別委員会を設置。藤井医師が1991年以降、国内の病院や大学など7機関に在籍して発表した論文193本について、各機関と連携して調査を進めている。

不正の疑いがもたれたきっかけは、外国の麻酔学に関する学術誌に2月、英国の専門家が投稿した藤井医師の論文に関する評論。1991~2011年に藤井医師が実施したとしている約170件の試験データを統計学的に分析した結果、試験対象者の年齢、体格、血圧などの傾向が特定の範囲に集中し、平均的な分布と大きく異なって、本来あるはずのばらつきがなかった。評論は、こうしたことはほぼありえないとしてデータの正しさに疑問を呈するなど、複数の専門誌がデータ捏造(ねつぞう)や改ざんを示唆した。

東北大

ノーベル賞候補者・井上明久氏に不正疑惑…東北大が正式調査へ

(テレビ朝日・2013/3/8)

ノーベル賞候補者の1人とされる東北大学の井上明久前総長の研究に新たな不正疑惑が持ち上がったとして、東北大学が正式に調査を始めたことが分かりました。

疑惑が持たれているのは、井上前総長が発見した「金属ガラス」という新しい合金の研究です。金属ガラスはJST=科学技術振興機構からノーベル賞級の研究と認められ、1997年からの5年間に約18億円の研究費が投じられました。しかし、この研究で井上前総長が書いた15本の論文に、実験データのねつ造や改ざんの疑いがあるとして、去年、教授グループが告発し、JSTも再現実験を含めた調査を要請していました。

井上前総長の論文は、これまでも度々、不正があると告発されてきましたが、去年3月に退任する前、東北大学は「不正の根拠がない」と正式に調査しませんでした。今回の調査に対し、井上前総長はANNの取材に応じていませんが、不正が明らかになれば、東北大学はJSTから研究費の返還を迫られる可能性があります。

東北大大学院、助教らの論文11本で改ざんやねつ造、歯科研究科

(毎日新聞・2009/4/22)

東北大学は4月21日、大学院歯学研究科の研究者3人が2001―2007年にまとめた11編の論文について、実験データの改ざんとねつ造が見つかったと発表した。論文は口腔(こうくう)の免疫などに関する内容で、1つの実験データを複数の実験データとして流用(使い回し)していたという。

東北大によると、不正には歯学研究科の上原亜希子助教が中心的に関与した。しかし指導にあたった高田春比古教授、菅原俊二教授についても研究倫理、作法の指導が不十分で、不正が起きる原因の1つになったとしている。

三重大

三重大准教授がデータ捏造 懲戒解雇に

(日経新聞・2013/5/11)

三重大と名古屋大は10日、三重大大学院生物資源学研究科の青木直人准教授(47)が、名古屋大在籍時などに発表した論文で、捏造(ねつぞう)した画像データを掲載していたことを明らかにした。不正論文を研究実績として文部科学省所管の日本学術振興会などに補助金を申請、受け取っており、三重大は9日付で懲戒解雇処分とした。

山形大

山形大大学院生が論文盗用 在校時、詳細は公表せず

(47NEWS・2008/11/7)

山形大医学部(山形市)は7日、同大大学院医学系研究科に在籍していた男性医師(31)が、ほかの研究を盗用した論文を学会雑誌に投稿していたと発表した。

論文は既に撤回され、盗用の事実は雑誌側が公表しているが、医学部は「大学本部で対応を検討予定で、公表するのはわれわれのミッションではない」などと詳細な説明を拒んでいる。男性医師は大学院を修了しており処分は難しいという。

研究不正に関する論文

わが国における研究不正 公開情報に基づくマクロ分析(1)
わが国における研究不正 公開情報に基づくマクロ分析(2)
我が国における研究不正(ミスコンダクト)等の概観 ─ 新聞報道記事から(その4) ─

haniwaのヒトコト

私は個人的に、医薬品や食品の効果・効用を示す研究について、外部の治験企業を介さずに、依頼元の企業と大学が直接手を結んで行なっている成果は、申し訳ありませんが「本当かなぁ~」と疑ってかかることにしています。

依頼元の企業は安く発注でき、大学は論文のネタにできるという双方のメリットもありますが、依頼元の企業の社員が被験者になっていたり、大学も論文=成果にしたいがためデータを改ざんするなど、不正を生み出しやすい環境ともいえます。実際、大学による研究不正の多さを見ると、さもありなん、といったところでしょうか。

権威のある大学の先生が、権威のある雑誌に掲載された論文も、後に捏造が発覚する事もあります。
特に、健康食品を利用する場合は、自己責任での選択を肝に銘じておいた方が良いでしょう。

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