ここまでのあらすじ
haniwaの筆頭オトモのジーネは、haniwaのヘタレさに愛想がつきて、前の雇い主である筆頭ランサーの元に帰ってしまった。haniwaは、ジーネに見直してもらうべく、筆頭ランサーと同じ格好で、集会所上位モンスをソロで狩っていく事に。
地底洞窟のアイルーの巣でジーネの無事を確認したhaniwaは、遺跡平原でケチャワチャ2頭を狩った後、ジーネを追ってナグリ村に向かう。
haniwaの装備は、ランス「エルダーバベル」に未強化インゴット一式。スキルは、納刀術、ガード強化、ガード性能+1、雷属性攻撃強化+1(死にスキル)。防具は、クエストをクリアしたら1部位1レベル強化していく。これまで3つのクエストをクリアし、頭防具のみレベル4になり、防御力は爪護符込みで128に。
「ナグリ村に着くまでは、しばらくかかるわね! 故郷の皆はどうしているかなぁ」
haniwaはナグリ村に向かうキャラバンの荷台に寝転びながら故郷を回想する。
haniwaは、生き物が豊富で四季がハッキリしている島国「ノースシーロード」で育った。幼い頃から父親の狩りに同行し、自身もハンターになったが、腕はヘタレのまま。現在は親元を離れ、各地を旅した後、現在はノースシーロードの「テンウィン」地方に滞在している。
この地方の食材はとても美味しく力が湧いてくる。狩りの後の食事を何よりの楽しみとしている食いしん坊のhaniwaは、一度訪れたこの地方がとても気に入り、居付いてしまった。四季がハッキリしており、春夏秋冬で異なるモンスターを狩れるのもこの地の魅力である。ちなみに、「テンウィン」という名前は、「美味しい食材で力がみなぎり、10回は勝てる」という事から付けられたそうだ。
しかし、ノースシーロードには砂漠は無い。haniwaは、まだ見たことが無い砂漠がどのような所かを体験するために、今回バルバレの地を訪れたのだった。
我らの団の船で広大な砂漠を見学していた時、突如現れたダレン・モーランに襲われたのは既にご存知の通り。そこからの縁で新たな狩りをこなし、団長からの挑戦状も運良くクリアできたものの、あまりのヘタレっぷりのため、ジーネに愛想をつかされてしまい、今に至る。
「そろそろナグリ村だぞぉ~!」
団長の声にハッとするhaniwa。どうやらうたた寝していたらしい。
一行は、ほどなくしてナグリ村に到着する。しかし、村の様子が何となく慌しい。ナグリ村の村長に何が起こっているのか聞いてみた。
さすが、モンスターの巣を探したら100発100中の土竜族。本人達は鉱石を探しているのだろうけれど、どうやら鉱石よりモンスターの巣を発見する事が多いようだ。
慌てる土竜族。この様子では、ジーネの話を聞くどころではない。
「まずは、テツカブラを狩る必要がありそうねっ!」
haniwaは早速、テツカブラを狩りに地底洞窟へ向かった。
水場に近くて広いこの場所がテツカブラの巣のようだ。所々水が流れており、足元が滑りやすくなっている。
「やはり、ここに居たわね」
テツカブラも、重そうな頭を上げてこちらを警戒している。
「斜面で足場が悪いけれど、仕方が無い。ここで狩るわよ!」
haniwaはランスを構える。テツカブラも咆哮し、臨戦態勢に入った。
序盤は順調に攻撃を繰り出していけたが、テツカブラが怒ってからは戦局が一気に逆転した。
「くっ、一撃が重いっ!」
haniwaは注意深くガードしていたが、スタミナが切れたところに怒ったテツカブラの突進を喰らい、力つきてしまった。
「強走薬なんて持ってきてないわよぉ~」
この後、平地が多い場所で狩ることにしたが、はやりテツカブラの怒り攻撃は強力だった。岩に巻き込まれて、またもやダウン。
早くも2回力つき、後が無い状態になってしまった。ここで引き返す事もできるが、それではジーネに会わせる顔が無い。3乙止むなしという覚悟で、haniwaは再び地底洞窟のテツカブラの巣に向かった。
ここからは、安全を再優先に、テツカブラが怒ったらガード突きをするヘタレ作戦を実行。スタミナが切れそうになったら、納刀してテツカブラから退避。時間はかかったが、ついにテツカブラが足を引きずって巣に向かった!
傷を癒やすために眠りについたテツカブラを捕獲し、辛くも勝利!
「さすが、新米ハンター泣かせのパワーモンスター。思ったよりも苦戦したわね。でも、これで、落ち着いてくれた土竜族の皆にジーネの事を教えてもらえるはず!」
haniwaはすぐさまナグリ村に戻り、ジーネに関する情報収集を開始した。