我が家に使われるカラマツ材の取り出し・製材を見学!(家創り06)

家の間取りと概算価格を決めた後は、資材の準備が進みます。

我が家の柱は、十勝・浦幌町の木下林業(株)さんが社有林で大切に育てていたカラマツ材を使っています。

カラマツ材の乾燥・製材は、十勝・幕別町の(有)瀬上製材所さんに行っていただきました。

地域の資源を使うことは、地域の気候にフィットした住み心地の良い家にできるだけではなく、資材の移動距離が短くなることで環境負荷を低減したり、地域にお金が循環して雇用促進にも繋がります。さらには、ニュース等で頻繁に見聞きするような、粗悪品による心身へのリスクも低減できます。

我が家は、資源・環境・経済・人に貢献できるエシカルな家といえますね^^

家づくりの現場を拝見したいと(株)木村建設さんにお伝えしたところ、2019年4月、(有)瀬上製材所さんで、我が家で使われるカラマツ材を乾燥機から出す瞬間を見学させていただけることになりました♪

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お邪魔するなり、早速、カラマツ材の取り出しを拝見^^
巨大な乾燥機で乾燥を終えた柱が取り出される瞬間です! 圧巻ですね~!

(写真ご提供:Hibino Kantaさん)

辺りにはカラマツ独特の香りも漂い、まるでサウナから出て来た巨人のようでした(笑)

(写真ご提供:Hibino Kantaさん)

カラマツはねじれやすい木で、乾燥条件の設定がとても難しく、現在進行計でより良い条件を探求されているとのこと。
実験大好きなワタクシ、我が家の柱の結果も、次の条件に活かしていただければ幸いです^^

我が家のために切り出したカラマツの木は、ナント約100本! 家一棟建てるために、これほど多くの木が必要なのですね。

柱の長さは最長約6メートル! 後から建築士の須貝さんに伺ったところ、カラマツ材の製材可能な長さは6メートルまでだったそうで、間取り検討中に、私たちが今以上に広くしてとオーダーしないかドキドキしていたそうです(笑)。

そのため、我が家の軒は、(株)木村建設さんの木組みの家としては短めになっています。
(北海道の一般的な家よりは出ています。)

取り出されたカラマツ材は、そのまま製材に向かいます。

表面をキレイにしたり、必要な長さに整えたり。巨大な機械ばかりで、こちらも大迫力でした!

(有)瀬上製材所さんでは、業界でも珍しい木のトレースも行っています。
材木の一本一本にバーコード付きの紙が貼られており、スキャンすると木の情報を閲覧できます。

このシステムは、(有)瀬上製材所さんがご自身でプログラミングされたとのこと! ユニークな取り組みですね♪

家になる前の素材の加工現場を間近で拝見することは、家や資源に愛着が湧いたり、関わってくださった皆さまと顔の見えるポジティブな関係性を築くキッカケにもなり、良いことづくしです^^ 地域の資源と人でつくる家だからこそ出来ることですね。何という贅沢!

このような家創りに興味のある方は、以下の本がオススメです。

木組みの魅力や事例はもちろん、木(資源)を循環させることの重要性や、家とまちづくりの関係などが、示唆に富んだ文章で語られています。

今回の見学にあたって、お忙しいなか対応くださった(有)瀬上製材所さんや、(株)木村建設さん、関係者の皆さまに感謝^^

haniwaのヒトコト

北海道の木として建築資材の他に梱包材などにも使われている(むしろこっちがメイン)カラマツ。

北海道の針葉樹のなかでは唯一の落葉木ですが、実は、元々北海道に自生していたのではなく、明治時代に長野県から炭坑用の杭として移植されたのだそうです。これは知りませんでした!

カラマツは、北海道の開拓産業を縁の下で支えていたのですね。我が家は、カラマツ柱や土壁から、北海道の入植当時の歴史を感じる面白い家になりました♪

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