間取りを決める前に行ったこと(理想の暮らしをイメージ化、予算決定、一級建築士の須貝さんとの出会い)(家創り03)

今回は、家を建てたくなってから間取りを決めるまでに行ったことを紹介します!

0.持ち物の断捨離を進めた

長女の出産を期に、いつか使うかもしれないと保管しておいた物や、子どもにとって危険な物を、少しずつ断捨離していました。新居への引っ越しまでに、約三分の一の物は捨てるか売りに出しました。引っ越しの荷造りは、必要な物ばかりになっていたので、整理がとても楽でした♪

1.家に関連する書籍を読んだ

最も参考になった一冊は「家を建てたくなったら」! 建築家の丹羽修さんが書かれた本です。

著者がクライアントの家を建てる際に大切にしていることは、住む人がどんな人なのか。予算やデザインも大切ですが、それ以上に暮らし方(家族の幸せ)に焦点を当てた考え方は目からウロコでした。

ハウスメーカーの家は「選んで」「買う」方法ですが、建築家がつくる家はクライアントと「建てる」もの。だからこそ、建築家である著者は人を大切にした家づくりを行っているのでしょう。

私も、この本を読むまでは、丸い窓や、角が丸い形など、ユニークなデザインの家が良いなぁ~と思っていましたが、改めて暮らし方に目を向けることで、それまでとは違った家づくりの形が見えてきました。

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家創りにおいて、私が大切にしたいことはデザイン的な面白さなのか? それとも家に込める思いなのか? この本を読んで、見た目のデザインが優れている家よりも、人・地域・資源を大切にする家に住みたいという思いが確信に変わりました。

私がこの本に出会ったのは、実際の施工主である(株)木村建設さんと出会う前、ハウスメーカー巡りをしていた頃ですが、ハウスメーカーの家にピンと来ていなかった理由も分かりました。

それは、私たち住む人の思いや暮らしにマッチした提案をしてもらえなかったこと、これに尽きます!

とあるハウスメーカーの営業さんに、「家を検討する際は、メーカー標準プランで比較することをオススメします。」と言われましたが、今思えば、これはまさに「建てる」スタンスではなく「買う(売る)」スタンスに立った考え方ですね。

「買う」か「建てる」か。どちらが良いか悪いかという話ではなく、私たちの家には「買う」スタンスは合わないと、この本のお陰で気づくことができました。

本には、建築家とハウスメーカーの違いをはじめ、住みたい家のイメージ方法、間取りや予算を含む家づくりの流れが、濃密かつ分かりやすく述べられています。

特に参考にしたのは、巻末付録の「住宅調書」!
住宅調書
新居の各部屋の希望や外装・内装、ライフスタイルなどへの質問が8ページにもわたって綴られており、住みたい家のイメージ化に大変役立ちました。

この本は、建築事例集やインテリア本を読むより先に手に取ることをオススメします♪ 著者によると、得ている情報が少ないうちに、家に対する理想を書き出した方が、先入観無く良い家が作れる可能性が高いそうです。

2.住宅展示場・ハウスメーカー巡りをした

1.と同時進行でしたが、「家」のイメージをつかむために、住宅展示場やハウスメーカーも見学しました。

ピンと来ないなか、お膝元の足寄町で(株)木村建設さんと出会えたのは、本当に幸運でした♪

3.理想の暮らしを書き出した

夫婦であらかじめ話し合って書いた「住宅調書」を元に、(株)木村建設さんのアンケートに回答しました。参考として「住宅調書」のコピーも木村建設さんにお渡ししました。

4.予算を決めた

建物の予算は当初4,000万円でした。夫の土地に建てるため、土地の予算は考慮していません。予算は特に根拠無く何とな~く決めました^^;;;

しかし、近年の資材値上がりと、水道工事や基礎工事が思ったより高かった(ド田舎なので水道管を長く引き、地盤が弱かったため杭を多く長く打った)ことにより、実際の価格は4,500万円(税抜)となりました。

支払は夫婦で行い、持ち分は夫:妻(私)=6:4としました。夫の持ち分が多いのは、夫の仕事である畑作農業で使う土間や事務所(書斎)を設けたためです。

夫は、住宅ローン控除を受けるために1,500万円のローンを組みました(夫の残り負担分はキャッシュで支払いました)。私は、支払時期に育児休業中で、給与も無く、住宅ローン控除を受けるメリットが無かったため、全額キャッシュで支払いました。

5.住み始めたい時期を決めた

私たちは急いでいなかったので、夫の仕事が暇な冬であればいつでもOKお伝えし、(株)木村建設さんのスケジュール優先で建ててもらいました。

実際には、ハウスメーカー巡りで約1年、(株)木村建設さんに依頼してから家に住むまでで約2年(うち施工期間は約半年)、家創りを考え始めてから実際に住み始めるまでは3年間を要しました。

6.間取り案検討中に、(株)木村建設さんと一級建築士の須貝さんが出会い、より良い案ができた

須貝 日出海(すがい ひでみ)さんは、北海道の江別市でHOUSE&HOUSE 一級建築士事務所を営んでおられます。

須貝さんは、(株)木村建設さんの「木組みの家」に興味を持たれ、はるばる足寄までいらして家創りに加わりたいと仰ってくれました。

(株)木村建設さんによると、間取り案検討中に外部の建築士が加わることはあまり無いそうです。しかし、須貝さんの実力と、北海道らしいロケーションのなかに伝統構法の家が佇むことに大変興味を持ってくださったことから、是非とも!とお願いしました。

家を建て始める前という絶妙なタイミング、本当にラッキーでしたね! 須貝さんとの繋がりで、多くの素晴らしい職人さんとも出会えました^^(少しずつブログ記事で紹介していきます♪)

その時の(株)木村建設さんのメールが印象的だったので、少しだけ転載!

伝統構法を北海道に広めるためには、大工育成だけではなく、設計士の育成もとても重要です。木造に正しい理解のある設計士がいてくれることで、我々大工の腕をふるう場も増え、人材育成に繋がります。

私たちの家創りが人育ての一助になれるなんて、まさに、私たちが思い描いていた「人・地域・資源を大切にする家(暮らし)」です。理想の暮らしをイメージすることが、(株)木村建設さんや須貝さんを始めとする、良い出会いに繋がったと確信しています^^

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