新居の場所は夫の畑! 義父母の隣で快適に暮らすための工夫もご紹介♪(家創り02)

今回は、新居の場所を決めるまでを書いてみました!
新居の場所
上の写真は、新居が建つ前の土地です♪

市街地に住むか、夫の土地に住むか

札幌の住宅街で育った私は、田舎暮らしに憧れていました。

木の温もりを感じる部屋で、見晴らしの良い景色を眺めながら、薪ストーブで暖をとり、ゆったりくつろぐ。家や家具は、地域資源の循環に配慮ある素材を、職人の手仕事で創る、モノ・ヒトを大切にした品々。

このような生活を実現できる家にしたいと考えていました。

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土地(場所)の候補は、市街地か、畑作農家である夫の土地の2点ありました。

市街地は、交通の便が良く、通勤・通学に便利ですが、その一方で、見晴らしの良い場所の確保が難しかったり、家が隣接していると薪ストーブの匂いがクレームになる恐れがあるなど、田舎暮らしを十分満喫できない恐れがありました。

夫の土地は、眺めが良く、隣接する家も無いため、田舎暮らしは楽しめそうでしたが、義父母(夫の両親)の家が近くにあるため、いわゆる嫁姑問題が起こる恐れがありました。とはいえ、義父母と上手くやっていけそうなら、こちらに軍配が上がります。

そこで、土地を決める前に義父母との交流を深め、近くで暮らしていけるかどうかを見極めることに。

お互いの性格はもちろん、生活習慣の違いや今後の関わり方を確認し、近くで暮らしていけそうだったので、新居は義父母の隣に建てることにしました。

義父母の隣で快適に暮らすために工夫した点

1.建築費用は義父母に頼らない

お金を出したらクチも出したくなるのは人の性^^; 私達夫婦の希望をギッシリ詰め込んだ快適な家を創るために、義父母のお金はアテにしませんでした。

今は優しい義父母でも、万が一、将来「家の費用を出してやったのだから○○しなさい」という理不尽な要求を突きつけられないためでもあります。

義両親に家の費用を出してもらった夫婦が、後に、義両親の在宅介護や、義両親との完全同居を迫られた話は時々耳にします^^;

両親に費用を工面してもらうと、両親が亡くなった時の相続が面倒になるデメリットもあります。

2.家の仕様(外装・内装・間取り)は夫婦で決めた

これも快適な家創りに必要です。私達家族が長らく住む家なのに、義父母をはじめとする他人の意見や一般的な仕様にとらわれて、自分たちの生活スタイルに合わない創りにして後悔するのは、あまりにも勿体無いです。

3.玄関と駐車場(カーポート)は義父母の家から見えない位置に

畑作農業を行っている義両親は、基本的に早寝・早起きです。一方、私は会社員。義父母は早寝早起きですが、私は飲み会で夜遅く帰宅することも。夜中、私の玄関や車の音で、義両親の睡眠を妨げては申し訳ないので、玄関と駐車場(カーポート)は、母屋から遠い位置につくりました。

私達の家から義父母の玄関も見えにくいようにして、お互いの生活を必要以上に意識しない構造にしました。

家の仕様や間取りの詳しい話は、今後、別の記事でご紹介いたします。

4.義父母の協力を仰げる時は十分甘えた

義父母は家そのものの取り決めには参加しませんでしたが、他人と話したり体を動かすことが好きなので、建築現場スタッフへの飲み物の差し入れや、土壁リメイクやフローリングオイル塗りといった軽作業では大いに手伝ってもらいました。

ポイントは、義父母の得意なことや好きなことを把握して、義父母が楽しんで協力できる場を創ることです。義父母に喜んでもらえたら、今後の関係も良好になりやすいです。

5.新居の合鍵は義父母に預けない

スマートロック仕様の我が家は、アプリで遠隔施錠・解錠できるので、合鍵の必要性は高くありません。私達と連絡がつかない緊急時は、ガラスを破るなどすれば入室できます。

一方、義父母に合鍵を預けると、義父母の友人・知人が私達の不在中に家を見学したいと申し出た時に、事前連絡無しに合鍵を使って勝手に家に入る恐れがあります。

(引き渡し直前に、似たようなことがありました。その時は、室内設備を触り、誤作動させてしまったようです^^;)

私達の場合は、合鍵を義父母に預けることはデメリットしか無いと判断し、預けないことにしました。

6.1~5を夫にシッカリ提案した

私にとっては義理の親でも、夫にとっては両親です。

玄関・カーポートの位置をお互い見えない位置にしたり、合鍵を預けないことについては、最初は夫に「気にしすぎじゃない?」と言われ、真剣に取り合ってもらえませんでした。

そこで、私は「嫁」としての視点で、夫の両親の家の近くに安易に家を建てることは、嫁姑トラブルにつながるばかりか、夫婦の離婚の危機にもなり得ることを、近年の離婚率と、私の親戚の同居・近居解消例を交えて説明しました。

ここまで行って、夫はようやく首を縦に振りました。

その後、義父母の知人による室内設備誤作動が起こり、夫も提案の意義をようやく理解できたようです。

7.家族のあり方を相談できる関係を夫と築いておく

家を建てる・建てないに関わらず、仕事・家事・育児・介護・家計などなど、家族のあり方に関するコミュニケーションを夫と取れるようにしておくことが最も重要です。

この関係を築けないうちは、あるいは築けない相手なら、家創りを行うべきではありません。配偶者との意思疎通さえ満足に出来ない人が、両親とのコミュニケーションを円滑に行えるとは思えません。トラブルを引き起こす可能性大です。

私達夫婦は、家創りを始める前から、以下の合意形成をしていました。

  • 義両親の隣に住んでも、私は農家を手伝わずに仕事を続ける
    いわゆる「農家の嫁」の立場が弱くなりがちなのは、給料や生活費を夫や義両親に握られるためである
  • 親の介護は実子が行う(嫁に義両親の介護をさせない)
  • 義父母に介護が必要になったら、在宅介護ではなく施設に入所してもらう(夫経由で義父母に確認済み)
  • 私と夫が万が一離婚しても、私と子どもたちで生活できる金銭的メドをつけた

haniwaのヒトコト

義父母の隣に家を建てることを決定できたのは、夫や義父母が相手を思い遣れる人柄だったことが最も大きいです。

仮に、義両親が「嫁に苦労させて当たり前」、「息子夫婦のプライベートは無くて良し」という考えだったり、夫が「嫁は親の介護要因」、「嫁より義両親の意見のほうが大切」と主張するならば、義父母の隣に家を建てることは選択肢にすら上がっていなかったでしょう。

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