今回は、我が家に関わってくださった職人さんの作品・製品の一部をご紹介いたします。
札幌軟石
建築士の須貝さんに、私の故郷である札幌の素材、札幌軟石の活用をご提案いただきました。住む人の出身地にご配慮いただけるなんて、有り難いですね~!
札幌軟石は、昭和ごろまで、札幌や周辺地域の建物や墓石でよく使われていましたが、やわらかく風化しやすいため、コンクリートが普及した今では昔ほど使われていません。
2019年時点で、切り出しを行っているメーカーは、ナント辻石材工業(株)さんの1社となってしまいました。
札幌軟石の我が家での使用場所は、玄関内の敷石と、リビングの薪ストーブ周りの床です。
マーブル状の質感が素敵ですね!
ひとつとして同じ表情が無く、天然素材の趣も感じられます。
造作棚、障子
我が家の造作棚や障子などは、帯広市の建具メーカー、(有)高橋加工部さんに作っていただきました。技能五輪全国大会で金賞を受賞する若手の職人さんがいらっしゃる、確かな技術をお持ちのメーカーです。
より良い仕事ができるよう技能試験に挑戦する職人を積極的にサポートし、合格者には給料アップというインセンティブでしっかり応える、そんな職人を大切にする社風が優秀な人材を惹きつけて育てる素地になっているのですね。男性が多い建具職人の世界ですが、社風の良さからでしょうか、女性の職人も活躍しています。
我が家では、玄関の靴箱とクローゼット、リビングや畳コーナー、子ども部屋の障子などを作ってもらいました。
木の木目や実感を活かした丁寧な作りで、惚れ惚れしますね~!
住み始めて3年、5歳と3歳になった娘たちですが、障子はまだ破られていません(笑)。
真鍮の照明カバー
北海道で活躍する鍛金(たんきん)作家、佐藤歩惟さんに、畳コーナーの照明カバーを作っていただきました。鍛金とは、金属をかなづちでコンコンと叩いて形を整えていく技法です。紀元前に編み出され、日本には弥生時代に伝わった、歴史ある技術です!
今回は、我が家を訪れてくださった佐藤さんに、照明が置かれる予定の畳コーナーを見ていただき、全てお任せで制作いただきました。
灯りをともすと、天井と床に我が家の形が浮かび上がるユニークさ!
薪ストーブ
我が家の薪ストーブは、帯広の薪ストーブショップ、薪火屋さんで購入しました。
薪ストーブを検討し始めた頃は、今とは別のストーブに魅力を感じており、実物を展示されていた薪火屋さんに伺ったことがご縁となりました。
薪火屋さんのお陰で、候補に考えていたストーブは、薪くべ窓が思っていたより低い位置にあり、年齢を重ねたら灰をかき出す作業がキツくなりそうなことが分かりました。 また、より作業性やビジュアルが良さそうな他の石製薪ストーブも体験することができ、最終的にはこちら、HETA LOGI ソープストーンに決めました。